
MTBクロスバイクで定番化しつつ有るディスクブレーキ。
約98%以上が完組ホイールの世の中…手組みホイールを
作ってみませんか?ディスクブレーキ・ハブの場合ちょっとした
定義が有るので、ソコを紹介しながらディスク組みを載せます。
基本的にハブ穴とリム穴の数は必ず同じ数で在る事。
スポークが#14ならニップルも#14である事。
ディスクブレーキの場合センターロックと6穴式が有る。
MTBのハブは、通常フロントは9mmだが、20mmも有り
リアに至っては12mm軸150mm幅なども有り互換性に注意。
ディスクブレーキにラジアル組みは不可能。

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後輪の右側で見ると解り易いかも?後輪の右側は御存じの通り
動力伝達部分。一番力の掛る部分なので、その力に耐え効率良く
動力として伝え易い様にスポークが組まれている。
見方は…内側から、外側に通されたスポークが動力方向に
引っ張られる位置で見分けが付く。※矢印は進行方向。

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左右同じパターンで組まれたモノをJIS組みと言う。
リアホイールはこの組み方で済むので、とてもラク♪

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イタリアン組みと逆向きの逆イタ。通常は、リム>スポーク>ハブへ
制動の力が発生するが、ディスクブレーキは全く逆!ハブ>スポーク
>リムへと伝達するので、スポークパターンも逆が効率良い(?)

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コチラは左側ディスクの在る方、やっぱり逆イタですが…良く見ると?
JISと同じスポークパターンですね、ディスクブレーキの制動力は進行
方向に対し逆回転側に力が発生(制動)するので、歯車と同じ向き。

構造が解った所で組み立てます、フロントハブから行います。
スポークを通す時は必ず、外から内側へ通すのを先に行う
ディスクブレーキハブで組む場合、この位置で通して行く。
ディスク側が下、反対側が上になる様に1穴置きに通す。
※1穴置きなので、この2本が列の1組みとなる。

通し終えると、この様に内側にスポークが揃います。
ココから、さっきの1組みを揃えリム穴に通していく。

まずはディスク側のスポークをバルブ穴の左から通す、
反ディスク側は、すぐ隣のスポーク穴に通します。
※右側にスポークを通すとバルブ穴上でスポークが交差します。

1列1組みにしたスポークをハブ同様、左右含め2穴残しに通す。
一周すればこの図に成る!出来上がったら反ディスク側(右側)を
時計回りに回して、沈んだニップルが起き上るぐらい引っ張る。

今度は内側から外側にスポークを通します、通したスポークから数えて
6穴目のスポークに交差させて、そのスポークの隣の穴に取り付ける。
コレを左右とも一周させれば逆イタリアン組みの完成。

@前輪が出来たので、次はリアを作ります。JISなので、簡略容赦。
スポークをハブの外側から通して行くのは一緒、但しスポークの通し
方は逆で歯車側が下、ディスク側が上に来る様にスポークを通す。
JIS組みはバルブ穴を跨ぐ様に組んで行く、イタ組みと違い揃えず
左右反転して全く同じ位置からスポークを通して行く。
※
イタリアン組みも
JIS組みも以前書いたのでソレを参考に。

JIS組みは仮組段階で軽くテンション掛ってるので原形が見えて来る。
この後は↑と同じく内側からスポークを通し6穴目と交差して固定!

仮組が出来上がったら、仕上げの振れ取り作業です。
項目は簡略して(汗)…スポークに軽いテンションが掛る程度、
ニップルを回す>振れ取り台に乗せ、縦振れを取る>横振れも取る>
振れ取り台から外し、センターゲージで左右のズレを見る。
左より右が浮く様なら、右側のニップルを半回転づつ回し寄せる>
センターゲージで左右対称に成ったら、張力を規定値に合わせる為、
全て均等に締めて行く>仕上げに微妙な横振れを取れば終了。

最後にタイヤを嵌めれば完成♪
手組みならMTB用の700Cホイール↑だって作れます。
ディスクブレーキなら、リム高最短のピストリムだって可能♪
テーマ : 自転車 - ジャンル : 趣味・実用
この内容が伝わって、無事に仕上げられた様で良かったです*
褒めてもらえると書いた甲斐があったと嬉しく思います。
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